ホットヨガはさまざまな健康効果や美容効果が期待できるエクササイズです。
しかし、毎日のようにレッスンを受けていると、疲れを感じやすくなり、効果を感じる前にやめてしまう人もいます。
そこで、ホットヨガをすると疲れる原因や、疲れを感じないための対策を紹介します。
目次
レッスンの後に疲れが抜けない原因は?
ホットヨガをすると疲れる理由は1つだけではありません。
体質ややり方など、さまざまな要因が考えられます。
毎日レッスンを受けている人は疲れやすい?
ダイエットや体質改善など、明確な目的や目標を持っている人は、「できるだけ早く効果が出てほしいから」と毎日のようにレッスンに励むことがあります。
しかし、初心者が毎日レッスンを受けてしまうと、疲労がどんどん蓄積し、いつまで経っても疲れが取れません。
特に、ホットヨガのスタジオは外との気温の差が激しく、短期間に何度も出入りすると、自律神経が乱れる可能性もあります。
疲労のほかにも、頭痛やめまい、肩こり、イライラなどの症状がある場合は、自律神経が乱れている証拠です。
体調を崩す前に、レッスンのやり方を見直す必要があるでしょう。
普段から体を動かさない人は要注意
ホットヨガは激しい運動をともなわないため、運動が苦手な人や体を動かす習慣がない人でも挑戦しやすいといわれています。
ただし、ホットヨガは決して体に負担がかからないというわけではありません。
ホットヨガは、主にインナーマッスルという、体の芯を支える部分の筋肉に大きな負荷をかけるエクササイズです。
特に、普段から運動する習慣がない人は、レッスン後もなかなか疲れが取れなかったり、筋肉痛などの症状が現れたりするので、注意が必要です。
特殊な環境が原因となるケースも
ホットヨガは室温39℃前後、湿度65%前後という、高温多湿の環境で行うエクササイズです。
これは、真夏の日本とほぼ同じ環境です。
もしも同じくらいの気候の日に、屋外で運動をしたら、熱中症や脱水症状など、さまざまな危険がともなうでしょう。
ホットヨガは激しい動きもなく、水分と適度な休憩をとりながら行うため、基本的に症状が出る心配はありません。
しかし、体に強い負荷がかかるという点は同じです。
そのため、疲れるのは当然といえるでしょう。
疲労は脱水症状のサイン!?
ホットヨガのレッスン中やレッスン後に疲労を感じるのは、脱水症状の初期症状である可能性もあります。
最初は疲労を感じる程度でも、そのまま放置しておくとめまいや立ちくらみを起こし、意識を失ってしまうこともあるのです。
どうしても疲れが抜けない!回復させる方法は?
ホットヨガの効果を引き出すには、長期間継続してレッスンを受ける必要があります。
しかし、レッスンを受けるたびに疲れてしまうようでは、長続きさせるのは難しいでしょう。
なるべく疲労を感じることなく、安全にレッスンを行うためには、いくつかのコツがあります。
こまめな水分補給を心がけて
脱水症状は、ホットヨガで疲れが出る原因の1つです。
脱水症状を防ぐには、こまめな水分補給が欠かせません。
ただし、喉が渇いてから水分を摂るのでは遅すぎます。
喉が渇くということは、体がすでに水分不足に陥っているということです。
できるだけ渇きを感じる前に水分補給を行うようにしましょう。
レッスン中に飲むのは、常温のミネラルウォーターがおすすめです。
ミネラルウォーターには余分な糖分や添加物が含まれていないため、スピーディに水分が吸収されます。
1回のレッスンにつき、1リットル以上飲むのが理想的です。
疲労回復にはタンパク質やビタミンB1を
疲れを感じにくくするには、疲労回復を早める栄養素をとるのも有効です。
特に、タンパク質やビタミンB1を積極的に摂りましょう。
タンパク質は皮膚や筋肉を作る原料となる栄養素です。
タンパク質を摂ることで傷付いた筋線維が修復され、丈夫で疲れにくい筋肉へと生まれ変わります。
大豆製品や鶏ムネ肉などがタンパク質を多く含む代表的な食品です。
さらに、ビタミンB1は、筋肉の疲労回復を早める効果が期待できます。
ビタミンB1はレバーや豆類、玄米など、さまざまな食品に含まれるので、毎日の食事に取り入れてみると良いでしょう。
即効性を求めるならクエン酸
疲労回復を促す栄養素や、疲れにくい栄養素はいくつか存在しますが、摂った直後からすぐに効果を発揮するわけではありません。
できるだけ早く疲れを取りたいという場合は、クエン酸がおすすめです。
クエン酸は筋肉の疲労や筋肉痛の原因となる乳酸の生成を抑えたり、分解を促したりする働きがあります。
筋肉に直接働きかけるため、タンパク質やビタミンB1などの栄養を摂るよりも効果が実感しやすく、即効性が期待できます。
アフターケアも大事なポイント
レッスンを受けた日はしっかりとアフターケアをして体を労わることで、疲労回復を早めることができます。
レッスン中やレッスン後に疲労を感じたら、冷たいタオルや保冷材で体を冷やしながら休憩をとりましょう。
万が一、脱水症状や熱中症だった場合、放っておくと症状が悪化する可能性があります。
帰宅した後はしっかりと湯船に入って、心身をリラックスさせることも重要です。
しっかりと睡眠を摂れば、疲れを翌日に持ち越してしまう心配もなくなりますよ。
やりすぎは禁物!適切なペースを把握しよう
ホットヨガをすると疲れてしまうのは、決してその人に体力がないわけでも、向いていないというわけでもありません。
ホットヨガは非常にハードな環境で行うため、疲れてしまうのは仕方のないことです。
少しでも早く慣れようと、毎日レッスンを受けたり、1日に何度もレッスンに参加したりすると、かえってホットヨガがストレスになってしまいます。
ホットヨガの効果を引き出すうえで重要なのは、レッスンを受けた回数や頻度よりも、どれだけ継続できたかという点です。
長続きさせることを最優先に考えながら、無理なく続けられるペースを見極めましょう。