ホットヨガによる妊活のすすめ、妊活力は上がるのか?

ホットヨガの効果

ヨガは健康にいい、誰でも知っていることですね。
妊娠している人でもできる「マタニティヨガ」なんてものもあるぐらいですから。

では、「ホットヨガ」はどうでしょうか?
ホットヨガを妊活に取り入れたい人のための情報をまとめてみました。

ホットヨガは妊活中にしてもいいものなの?

ホットヨガは高温多湿のハードな環境下で行うエクササイズです。
ハードな分、ダイエット、美肌、体質改善、リフレッシュなど様々な効果が期待できます。
でも妊活目的の場合、大量に汗をかくホットヨガってしてもいいものなのでしょうか?

結論から言うと、妊活中にもホットヨガはしてもOKです。
妊娠中だとお腹の赤ちゃんへの影響が気になるところですが、妊活中というのはまだ妊娠してはいませんからね。

ホットヨガをしたからといって妊娠を約束するものではありませんが、健康的な体づくりにはなります。
妊婦となるべき体が健康であることは、ホルモンバランスも安定していて排卵の周期も乱れていない、ということですからね。
「ホットヨガ=妊娠」ではありませんが、「ホットヨガ=妊娠しやすい健康な体づくり」としては効果的、と言えますね。

妊娠は病気ではありませんが、出産には気力と体力は必要です。(子どもを産んだ女の経験則です。)
妊娠を望むなら、体は健康に越したことはありませんよ。

 

ホットヨガの妊活にいい効果とは?

ハートを持つ男女

ホットヨガをすると、どのような妊活にいい効果が得られるのでしょうか?見てみましょう。

冷えの改善

外の気温が寒かったりすると、体が硬く感じることはありませんか?
硬く感じるのは、寒さで血管が収縮して血液の循環が悪くなるからです。

ホットヨガは、高温の中行うため、冬でも寒くて血管が収縮するということがありません。
高温多湿の環境下は、ちょっとの動作でも体温が上がりやすく、全身の血の巡りが良くなります。
血の巡りがよくなると、子宮周りの代謝も当然よくなります。

男性より筋肉量が少ない女性は、年齢にかかわらず冷えやすくなっています。
筋肉は熱を発するため、筋肉量が少ないと冷えを招くことになります。
ホットヨガで体質改善、冷えの解消は妊活の重要なポイントと言えますね。

ダイエット効果

「妊婦さんなら赤ちゃんとの2人分食べないと。」なんていうのは昔の話、妊娠するから太っていてもいいわけではありません。
むしろ肥満は、妊婦にも赤ちゃんにもよくないのを知っていますか?
妊娠中の過度の体重増加は、妊娠中毒症などの原因にもなると言われています。

妊娠初期から肥満状態だと、出産時のリスク回避のために厳しい食事制限が課せられることもあります。
痩せていればいいわけではありませんが(痩せ過ぎもよくないです。)太り過ぎもダメ、適正体重をキープすることが大事なんです。
※ここでいう肥満とはBMI値や体脂肪率が標準以上の方のことです。

ホットヨガはたくさん汗を掻くからと言って脂肪も一緒に落ちる、というわけではありません。
しかし、継続的に行うことで代謝アップ、脂肪燃焼しやすい体に体質改善が可能なんです。

ホルモンのバランスを整える

ホルモンバランスは、生活習慣の乱れや日々のストレスなどで簡単に崩れてしまいます。
ホルモンバランスが安定している、ということは妊活においても重要なことなんです。
ホルモンバランスの乱れはそのまま生理周期の乱れに繋がるからです。

ヨガのポーズをとりながらの瞑想、深い呼吸は自律神経を整えるのにうってつけ、ホルモンバランスを整えることにも繋がります。
そしてホットヨガならではの大量の汗、爽快感、リフレッシュ効果でストレス発散にもなりますよ。
ホルモンバランスが崩れるのを予防するにもホットヨガは効果的と言えます。

インナーマッスルを鍛えられる

インナーマッスルというのは赤筋、遅筋、深層筋などと呼ばれる筋肉で、主に背骨や股関節、肩関節によく見られる筋肉です。
持久力のある筋肉なので、鍛えることによって疲れにくい体になります。

「体幹を鍛えよう」運動をする際によく聞く言葉です。
体幹というのは、首と四肢を除いた胴体部分のこと、体幹を鍛えるのは背骨にあるインナーマッスルを鍛えるのと同じです。

体幹を鍛えるとどんなメリットがあるのかというと、姿勢が改善、骨盤の位置が正しく調整され出産しやすい体になります。
インナーマッスルを鍛えるのは妊活に大いに役立つんですね。

 

妊活にホットヨガ、身体の変化はあったのか?

妊活に良い効果をもたらすことは分かったホットヨガ、実際妊活にホットヨガを取り入れた方の感想はどうでしょうか?
妊活にホットヨガを取り入れた方の体験談を紹介しましょう。

【体験談1:33歳女性の場合】

体脂肪率が高くて高脂血症にも引っかかってしまいました。
妊活以前にダイエットの必要性を感じていましたが、運動が苦手なのでほとんどのものが続かずじまいでした。
そんな時にしてみたのがホットヨガ、暑かったけど運動嫌いの私でもたくさんの汗を掻けることが気持ちよくて、気が付いたらはまっていました。
昔、普通のヨガにも挑戦したことがあったけど、ホットヨガの方がポーズが取りやすく感じました。

初めて3ヶ月頃は劇的な体重変化は見られませんが(1キロは減りましたよ。)、冷え性対策にはなっていると思います。
ホットヨガする前は手足の冷えで結構悩んでいたのが解消されつつあります。
回数増やせば効果も早く出るのかと思いましたが、自分のペースでのんびりやることにして、今は週1回のゆったりペースです。

 

【体験談2:30歳女性の場合】

ホットヨガが冷え改善にいいと聞いてやってみようと思いましたが、思った以上に暑かったです。
汗いっぱい掻くから水分補給が必要なのはわかるけど、一度に水を大量に飲んだことなかったので初めはきつく感じました。
暑さに強い方ではないので体に無理なくやろうと思って、週1ペースで通っていました。

冷え改善になったのかと言われると実感ないのですが、生理周期が安定してきた感はあります。
生理中の痛みとか減ってきてたし、生理前の頭痛や生理中の腰痛も軽くなりました。
ヨガはホルモンバランスを整えるから妊活にもいいって聞いていたけど、ホットヨガでも効果ありそうですね。

ちなみに、私はこの1年後に妊娠しました。
ホットヨガのおかげかと聞かれたら「そうです。」とは言えないのですが。(他にもいろいろやっていましたから。)
でも、肌艶が良くなったし、冷え改善にもなったし、健康な体つくりに一役買ってくれたと思っています。

妊娠中はホットヨガは止めていますが、無事に出産したらまた始めたいですね。

 

【体験談3:40歳女性の場合】

結婚が遅かったせいか、40までに子供が欲しいと焦っていました。
でも焦れば焦るほどいい結果にはならず、ちょっと疲れてきたなっていうのは自分でも感じていました。

「ちょっと休憩したら?」って旦那さんに言われて、休憩することにしました。
代わりに憂さ晴らしというか、リフレッシュできるものをとやり始めたのがホットヨガ。
終わった後のシャワーが気分爽快、ストレス解消になるよって友人から聞いていたので。
その頃は、周りのプレッシャーからストレス溜めてた気がします。

実は私、体が硬いのでヨガなんて出来るかなぁと思っていましたが、簡単なポーズでも汗ドバドバ出るので気持ちよかったです。
友人から聞いてた通り終わった後のシャワーも気持ちよかったし、やるたびにリフレッシュしたって感じがしました。

週2ペースで通い始めてから約半年、私はあっさり妊娠してました。
後で聞いたらホットヨガは妊活にもいいとのこと、そういわれてみれば、いろいろ思い当たります。
身体が柔らかくなってきたし、便秘で悩んでいたのが毎日出るようになったし、お肌の調子もいいし。

念願だった40までに妊娠することが出来てとても嬉しいです。
周りのプレッシャーから解放されたのもあるかもしれませんが、ホットヨガやってて良かったです。

ホットヨガしたから妊娠したというわけではありませんが、妊娠のための健康な体つくりに一役買っていたのは、どの体験談からも分かりますね。
効果の感じ方も人それぞれのようですが、やはり一定期間きちんと通っている方は効果を感じやすいようです。

 

妊活にホットヨガ、注意点や悪影響はある?

ヒントを出す看護師

体温が高温期と低温期に分かれる女性は高温期にホットヨガを行うのは良くない、という説はあります。
でも、この説は医学的根拠に基づいたものではありません。

受精卵や精子は熱に弱いという性質を持っているので、高温期に高温多湿の中行うホットヨガは避けた方がいいのでは?と言われるようになったのです。
ネットに書かれていることを鵜のみにする必要はありませんが、気になるようだったら無理して行う必要はありません。
もちろん、高温期や排卵日前後に行うと具合が悪くなる、というのであればその期間はホットヨガはお休みしましょう。

ホットヨガを行う上で一般的な注意点をあげてみましょう。

  • ホットヨガを行うのが初めてなら、まずは体を慣らすことから、無理してハイペースで通わない。
  • どんな目的でホットヨガを行うにしても、1日にできるホットヨガは1回のみ。
  • 1回、2回、ホットヨガ行ったぐらいでは望む効果は得られない、過度な期待はしないこと。
  • 体調がすぐれないときは、無理せず休むこと。
  • 高温多湿の中行うため、必ず水分補給をすること。

特にこれは妊活には悪いものというものではなく、くれぐれも無理はしない、ということですね。

 

ホットヨガとヨガ、妊活向きなのはどっち?

ホットヨガと通常のヨガ、この2つの違いって分かりますか?
実はこの2つ、違いは行う環境下が違う、というだけなんですよ。

通常のヨガは、常温の中で行います。
気候が穏やかで天気のいい日などは、日光浴や森林浴を楽しみながら屋外でヨガを楽しんでいる方もいます。

対してホットヨガは高温多湿の室内で行います。
高温多湿というのは、湿度60%前後、室温は38度~40度ぐらいと結構厳しめの環境下で行います。

どちらが妊活向きかというと、私はホットヨガの方をおすすめします。
勿論、どちらもヨガとしての効果(インナーマッスルが鍛えられる、リフレッシュする、代謝アップなど)は変わりありません。
ではどうしてホットヨガ推しかというと、厳しい環境下で行うメリットがあるからです。

高温多湿の中行うホットヨガは、行っている最中でも水分補給が必要なほど汗をいっぱい掻きます。
でも、そのことで終わった後、爽快感や達成感を感じられます。

体温以上の高温の室内は、体が温まりやすく、常温で行うヨガより柔軟性が増します。
柔軟性が増すと難しいヨガのポーズも取りやすくなり、効率よく筋肉に働きかけることができます。

身体が硬い方やヨガ初心者の方が妊活に取り入れるなら、ポーズが取りやすくなるホットヨガの方が向いていると思います。

 

妊活のためのホットヨガ、通う頻度は週何回がいい?

ヨガマットを持った女性

妊活のためのホットヨガ、どのくらいの頻度で通うのがベストなのでしょうか?

ダイエット・体質改善目的の場合

ダイエットや体質改善が目的で通う頻度でもっとの多いのが、週2~3回と言われています。
ただ、頻度も必要ですが継続することも大事なんですよ。

ホットヨガをすると、始めの早い段階で体重が1、2kg落ちる方もいます。
しかしこれは慣れない運動での一時的なものであって、大抵の場合リバウンドします。
(ホットヨガ以外の運動でも同じことが言えます。)

週に3~4回通っても1、2ヶ月でリタイアするのであれば、週1回でもずっと継続して通う方が効果的なんですよ。

ちなみに、週2~3回であれば3ヶ月以上、週1回であれば半年は続けてみないと、効果の有る無しを決められないと思って下さいね。

ストレス解消・リフレッシュ目的の場合

ストレス解消の場合は、特に頻度は関係ありません。
リフレッシュしたいときに通えばいいと思います。

どんな目的にしても、妊活中ということはホットヨガに通っている途中に妊娠する可能性があるということです。
妊娠1ヶ月ほどの初期の初期では、妊婦自身も妊娠に気づかない場合があります。
妊娠3か月までの初期の期間はどんな妊婦さんでも流産しやすい時期、体にちょっとでも異変を感じるなら休むことも忘れないようにしましょう。

 

ホットヨガのレッスン、妊活におすすめなものはある?

妊活目的でホットヨガのレッスンを受ける場合、どんなレッスンがおすすめなのでしょうか?

ホットヨガ初心者の場合

ホットヨガは体が温まっている状態で行うので、普段よりも柔軟性が増しポーズも取りやすくなっています。
だからといって普段より難易度の高いポーズを取るのは、体に過度の負担になってしまいます。
簡単なポーズから始めて徐々に難易度の高いポーズへと移行していきましょう。

簡単なポーズでもホットヨガの環境下では厳しく感じることもあります。
ポーズのこだわりはホットヨガの環境に慣れてからにしましょう。

排卵日前後のポーズは?

排卵日前後に腹圧のかかるポーズは妊活に良くない、という話はネットでよく聞きます。
腹圧のかかるポーズは確かにありますが、お腹に負担がかかるからと言ってすぐに子宮がどうかなってしまうわけでもありません。

ただ、排卵日前後のデリケートな時期に、わざわざ腹圧のかかるようなポーズをしなくてもいいのは確かです。
難易度の高いポーズでないと効果が出ないわけではありません。
デリケートな時期は腹圧のかからない簡単なポーズにしておきましょう。

デリケートな時期は妊活を意識せず、リフレッシュ目的と気楽に考えましょう。

 

まとめ:ホットヨガ=妊娠ではないけれど…?

ホットヨガと妊活についてまとめてみましたが、いかがでしょうか?
ホットヨガは妊娠を確定するものではありませんが、女性の健康にいい効果をもたらしてくれます。
それが妊娠という結果に繋がったならとてもうれしいことですよね。

でも、妊活を意識しすぎるとストレスのもととなってしまいます。
始めるなら健康な体づくりや気分転換程度に、気楽な気持ちで始めましょう。

 

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