たっぷりと汗をかくことで知られているホットヨガ。
「本当にデトックスになるの?」
「私、汗っかきなんだけど、たくさんかいても大丈夫?」
など汗に関する悩みはいろいろ。
ここでは、ホットヨガと汗に関する疑問について調べてみました。
目次
ホットヨガで汗をかく、その量ってどれくらい?
ホットヨガの汗ってたくさんかくことは知っていますが、実際どれくらいの量なのでしょうか?
あくまで平均値、でも1ℓは汗をかきます!
室温40度前後、湿度60%前後という汗をかきやすい環境で行うホットヨガ、汗をかくことを目的にしているといってもいいでしょう。
当然レッスン後は搾れば出てくるほどの汗をかきます。具体的にどれくらいの量かというと、1時間ほどのホットヨガレッスンで、1ℓ程度と言われています。
ホットヨガのレッスンでは、水分補給用に水を1ℓ以上用意して行います。
水分補給分の汗は必ずかく、と思った方がいいでしょう。
ホットヨガで汗をかかない人はいる?
結構ハードな環境下で行うホットヨガですから汗は必ず出ますが、量は人それぞれ違うようです。
ホットヨガをしても汗が出にくいという人はいます。
【こんな人は、ホットヨガで汗がでにくい】
- 日頃から汗をかく習慣があまりない人
- 仕事が空調の整った室内の人
- 日頃から汗をかくような運動をしていない人
- 低体温、冷え性、肩こりや腰痛といった症状が普段からある人
汗は汗腺というところを通って出てくるのですが、使わないとその機能は低下していきます。
めったに使わない外にある水道の蛇口ひねったら、最初水が出が悪いことってありませんか?
それと同じように、普段から汗をかくことをしておかないと、汗がうまくでにくくなります。
人は汗をだすことで体温調節をしているので、汗がうまくかけないと体温調節ができずに体に熱がこもり熱中症のリスクが高まります。
また、低体温、冷え性、肩こりや腰痛といった症状が普段からある方は、代謝が悪くなっている可能性あり、汗の出も悪くなっていると思った方がいいですね。
継続すれば、汗はたっぷりかけるようになる
ホットヨガを行ったからと言って、いきなりしょっぱなから滝のような汗が出るわけではありません。
代謝が悪くなっている方ならなおさらです。
汗が出やすい環境下で行うとは言え、1回2回通ったぐらいでいきなり代謝アップはしません。
通っていくうちに徐々に改善されていきます。
週2~3回通える人なら、まずは3ヶ月頑張ってみましょう。
3ヶ月過ぎたころから多くの人が体の変化を感じるようになってきます。
週1回ぐらいだと効果が出るのに時間がかかるかもしれませんが、続けていければ大丈夫です。
なのでホットヨガビキナーの方、「私、ホットヨガしても汗かかない、どうしよう?」と、落ち込む必要はありません、続けることで汗はたっぷりかけるようになってきますよ。
ただ暑いだけじゃない、ホットヨガで汗がかきやすくなる仕組みとは?
ホットヨガがたっぷり汗をかけるのはどうしてなのか?汗の仕組みを紹介します。
汗は血液で作られる
汗の原料が血液って知ってました?
正確には血液によって運ばれてくると言った方がいいかもしれません。
血液は心臓をポンプにして酸素や栄養といった体に必要なものを運ぶ、あるいは要らなくなった不要物も一緒に運んでいます。
でもそれだと汗って赤くないけど?という疑問が出てきます。血が赤く見えるのは、酸素や栄養を運ぶのが血液中で一番多い赤血球だからです。
つまり、赤血球という宅配業者がもってきた荷物(酸素や栄養素)を受け取るだけなので、汗も母乳もおしっこも赤くはない、ということですね。
ヨガだから、たくさんの汗が出るようになる
みなさん、こんな風に考えたことはありませんか?
ホットヨガでなくても高温多湿なら汗出るんじゃない?と。
確かに暑いところにいるだけで汗は流れます。
しかし、1時間に1ℓという汗はホットヨガだからこそ、と言えます。
先にも書きましたが汗の原料は血液によって運ばれています。
血液の流れがスムーズなほど汗をかきやすくなります。
ヨガによって鍛えられた筋肉は、静脈やリンパの流れを推し進め、心臓に戻る血液量を増やします。
呼吸で、一旦吐いてから吸い込むとより多くの空気を吸い込めるのと同じ考えです。
戻ってくる血液が増えると出す方の量も増えるので、酸素や栄養がより多く循環され、汗をかきやすい体になります。
激しく体を動かす運動と違い、ヨガの自然な伸びによる運動でないと、血液を循環させる筋肉ポンプの働きにはなりません。
汗をかくのに適した室温湿度の中で、汗をかきやすい体つくりができるホットヨガだからこそ、1時間に1ℓという大量の汗をかくことができるのです。
ホットヨガのデトックス効果は本当か?
ホットヨガはデトックスに効果的、こんな言葉がネット上で踊っています。
その効果は本当でしょうか?見てみましょう。
今更だけど、デトックスって何?
体によさそうに聞こえますが、そもそもデトックスって何か知っていますか?
デトックスというのは「解毒」のこと、化学兵器の後遺症の研究で「毒素の排出」という医学の考えからきています。
もちろん普段の生活で危険な化学物質に触れる機会なんてありませんが、体の害にならない程度には、添加物など化学物質に触れてはいます。
ホットヨガでいうデトックスとは、そんな体に溜まった老廃物を排出する意味で使われています。
ホットヨガのデトックス効果はどれくらいある?
たっぷり汗をかくと爽快感があるので、体の中がスッキリきれいになったイメージがあります。
しかし、いらないものを体の外に出すという点では排便に勝るものはありません。
体に不要なものは主に便と尿から排出されます。
汗から出る毒素の割合はほんの少し、毒素全体の3%ほどでしかないのです。
こんな少ない数字ならデトックス効果はないのでは?と思うかもしれません。
でも、ホットヨガで発汗→水分補給を繰り返すことで代謝は上がっていきます。
それはスムーズな排便を促すためにも必要なこと。
ホットヨガで体内の老廃物全てがデトックスされるわけではありませんが、間接的にデトックスの手伝いをしています。
ホットヨガでかく汗は、ベタベタ汗とは違う汗?
ホットヨガで出る汗はさらっとしていて気持ちいい、ということをよく聞きます。
汗にはどんな種類があるのか?調べてみました。
2種類の汗、ベタベタ汗とサラサラ汗
ベタベタする汗とサラサラ汗って聞いたことありませんか?
汗を拭いてもべたっとしてスッキリしないベタベタ汗と、サラッとしているサラサラ汗、同じ汗でも感じ方が違いますよね。
ホットヨガを続けていくと、気持ちのいいサラサラ汗がかけるようになるんです。
普段汗をかいていないと、ベタベタ汗になりやすい
先にも書きましたが、汗のでる汗腺は使わないと機能が低下してしまいます。
そしてその状態で急に暑くなったりすると、皮膚はびっくりして汗をだそうとします。
本来汗腺には水だけを汗としてだすフィルターがありますが、機能が低下した汗腺は慌てて水だけでなく塩分やミネラルといった余計なものまで一緒に出してしまいます。
ミネラル、ナトリウム、塩といった余計な成分がべたつく汗を作るのです。
ヨガの汗がサラサラな理由とは?
ヨガによって筋肉が鍛えられると、筋肉は熱を発し身体はゆっくりじっくりと温まっていきます。
すると脳の温度も上がっていくので、体温調節のためにじっくりと汗を出すように指示を出します。
脳の指令を受けた汗腺は、フィルターを通して汗となる水分だけをじんわりとだし続けます。
余計なものはフィルターでカットされるので、ホットヨガででる汗はサラサラとしているのです。
汗疹体質なんだけど、ホットヨガってしてもいい?
汗をかくホットヨガ、汗疹で悩む人には場違い?
汗疹があってもレッスンできるか調べてみました。
汗疹ってどんな症状?
医学的には汗疹(かんしん)ですが、一般的には「あせも」という呼び方で知られています。
汗は
汗腺→汗管→汗孔
を通して外に出ますが、何らかの原因で汗孔が詰まってしまうと汗管に汗が溜まってしまいます。
外にでれない汗は汗管から周りの組織に染み出していきます。
周りの組織は、汗腺・汗管・汗孔と違って汗に対応できません。
そのため組織の細胞が炎症を起こして、水ぶくれなどの症状となって、肌表面に出てくるのです。
また、肌が敏感な人は、汗をかいただけでもそれが刺激となって汗疹になることもあります。
汗疹にホットヨガはいい
興味はあっても、「すぐに汗疹になりそうだから…。」とホットヨガを敬遠する必要はありません。
むしろした方がいい結果になる場合があります。
それは汗疹になる原因に汗腺機能の低下があるからです。
ホットヨガで汗をかくことは汗腺の働きをよくします。
汗をかきたいときにキチンと汗がでる身体を作っておけば、汗孔も詰まりにくくなり汗疹の原因も減らせますよ。
アフターケアはしっかりと
汗疹がホットヨガにいいということは分かりましたが、ケアを怠ると悪化する恐れがあるので注意しましょう。
汗疹が気になる人の場合、かいた汗をそのままにしておくと、汗疹の原因にもなってしまいますから、レッスン後はキチンと拭き取っておきましょう。
シャワーで汗を洗い流す方が拭き取るより手っ取り早いかもしれません。
拭き取る際もタオルでゴシゴシ拭くのではなく、肌にあててタオルに水分を吸い込ませるようにすると肌への負担になりません。
汗っかきの人がホットヨガするとどうなる?
「ホットヨガやって、汗が止まらなったらどうしよう?」
なんて思っている汗っかきあるあるの皆さん、結論から言うとそんなことはありません。
ホットヨガは代謝がアップして汗腺の機能を正常化するもの。
汗をかくときにキチンと汗がでるようになるだけです。
不必要なときにまで汗が出続けることはありませんし、もしそうなったら誰もホットヨガを続けようなんて思わないでしょう。
だから、汗っかきの人も気にする必要はないと思います。
たくさん汗をかいたなら、その分水分補給すればいいだけのこと。
汗っかきの人はホットヨガでたくさん汗をかけるので、その分爽快感が増したという意見も聞きますよ。
まとめ
運動嫌いのインドア派で変に汗っかきで汗疹も出ていた私ですが、一時マラソンにはまっていた時期があり、その頃は変な汗も汗疹も治まっていたのを覚えています。
体験談ではありますが、汗をかく習慣をつけることは汗トラブルを抱えている人には大いにプラスになると思います。
当時はホットヨガなんてなかったですが、今なら真っ先におススメしたいですね。