健康美ボディになれるというホットヨガ。
でもホットヨガをしたことで、生理が早まり不安を抱く方がいらっしゃいます。

そんなあなたに向けて、今回はホットヨガが生理に与える影響についておまとめいたしました!
目次
ホットヨガで生理が早まることは『異常じゃない』
ホットヨガを始めてから生理周期に変化が出ることは、よくあることです。
実際にホットヨガを始めて数ヶ月という方に絞って生理周期に関する意見をまとめてみると、『生理周期が安定した』という方がいる一方で『生理が早まった』という方もいらっしゃいました。
周期が早まった結果1ヶ月に2回きたという方もいらっしゃいましたね。

大半の方が生理周期への影響を感じており、中には周期が早まったという方もいらっしゃることから、ホットヨガで生理が早まることは決しておかしいことではないと言えます。
ホットヨガで生理周期が早まる理由
それでは、何故ホットヨガをすることで生理周期が早まるのでしょうか。
次は、その理由についてご紹介してまいります。
好転反応
大量の汗をかいて代謝を高め、体の中の老廃物を流すというホットヨガ。
溜まっていた老廃物が血液などの体内に流れることで、一時的に体調に変化が出るのが、こちらの『好転反応』です。
好転反応には様々な症状があるのですが、その中のひとつに今回のテーマである『生理周期への影響』があるんです。
好転反応とは、読んで字のごとく『体内環境が【好転】するためにおこる【反応】』のことです。
蓄積されていた老廃物が流れて排出され、体内環境が安定すれば自然と収まってきます。

生理に関する好転反応の場合、血行が良くなることなどと相まって、生理が『早まる』という形であらわれることが少なくありません。
好転反応で生理周期が乱れた場合、長くても数ヶ月たてば収まります。
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自律神経の乱れ
ホットヨガは、高温多湿の環境下でヨガをおこなうというものです。
そこで考えられるもう1つの理由が、こちらの『自律神経の乱れ』です。
恒温動物である私たちの体は、急激な気温の変化に対処することが難しいと言われています。
体温をほぼ一定に保つために、自律神経の中枢である視床下部から
『暑いから汗をかいて熱を逃がして!』
『寒いから汗腺を閉じて体温を上げて!』
などの指令を出しています。
これにより、周囲の気温が変化しても体温への影響を最小限に抑えることができるんです。
ですが、ホットヨガの場合急激な気温(室温)の上昇に対応しなければならない上に、大量に汗をかくために部屋から出た後の急激な気温の低下にも対応しなければなりません。
普段体を動かすことが少なくホットヨガを始めたばかりだという方の場合、この体温調節に関わる自律神経のバランスが乱れ、その結果生理不順が引き起こされることがあるんですね。
自律神経の乱れによる症状には、生理周期の変化の他にも、めまい・倦怠感・手足の冷えなどがあります。
これらの症状が一緒にあらわれた場合、こちらの『自律神経の乱れ』が原因の生理不順の可能性があります。
生理が早まることは危険?
ホットヨガで生理が早まったと不安に感じている方が一番心配していることは、おそらくこちらの『生理が早まることは危険なのかどうか』ということでしょう。
そこで、次は生理が早まることによっておこる影響についてお話ししてまいります。
貧血になりやすくなる
生理が早まることによっておこる影響としてまず挙げられるのが、こちらの『貧血になりやすくなる』というものです。
生理が早まるということは、1ヶ月に複数回生理がくるということです。
すると、当然経血量も多くなります。
経血量が増えると体は慢性的に貧血状態になるため、体のふらつきや倦怠感などを感じることもあります。

このような状態で血行をよくするホットヨガをするのは望ましくありません。少しでも『キツイ』と感じたらホットヨガをせずに身体を休ませてあげましょう。
不妊の可能性も
生理周期は、『卵胞期→排卵→黄体期→月経期』を1サイクルとして約28日周期で繰り返されます。
この中の、卵胞期が短いことによって生理が早まっている場合、卵子が成熟する前に排卵されてしまうので、受精がしにくかったり受精しても流産してしまったりします。
また、黄体機能がしっかりと働いておらずに黄体期が短いことで生理が早まっている場合も、子宮内膜が発達できずに受精卵が着床しにくかったり、着床後にすぐ生理が来て妊娠が中断されたりします。
ホットヨガで生理が早まっても大きな影響はない
こちらでご紹介した影響は、あくまでも『生理が早まることで考えられる影響』ということで、ホットヨガによる生理の早まりについてのものではありません。
特に、『不妊の可能性も』でお話しした影響については、卵胞期が短くなる『卵胞期短縮症』や『黄体機能不全』による生理不順に伴う影響です。
ホットヨガとこれらの症状に直接的なつながりはないので、心配はいりません。

もし、ホットヨガを始めて数ヶ月経っても改善されないようなら、医師の診断をあおいでくださいね。
ホットヨガで生理が早まったときにできる対処法
問題はないとは言っても、やはり生理周期が早くなるというのは気になるもの。
そこで、次はそんな時にできる対処法をご紹介いたします。
レッスン回数を減らす
週に複数回ホットヨガのレッスンを受けている場合、体温調節に伴う自律神経の乱れの可能性が高いと考えられます。
そこで、レッスン回数を減らして、体への負担を軽減してあげることが有効です。
また、普段から冷暖房を弱にしておくなど、気温の急激な変化を防ぐことも有効です。
無理せず休む
生理が早まって1ヶ月に複数回きてしまったという方は、無理せずホットヨガをお休みするようにしましょう。
先ほども軽くご紹介したように、生理が早まると慢性的な貧血状態に陥ります。
その状態で多量の汗をかくホットヨガをおこなってしまうと、脱水症状をおこしたり倒れてしまったりします。
もちろん、さらに体に負担をかけるわけですから、生理不順の改善にも時間がかかってしまいます。
少しでも『キツイ』と感じたら、1ヶ月に複数回していないとしても無理せずお休みするようにしてくださいね。
睡眠時間をしっかりと確保する
ホットヨガによる生理周期の早まりを改善するためには、日々の生活面からアプローチすることも有効です。
特に気を付けたいのが、こちらの『睡眠時間』。
体は、寝ている間に回復をおこないます。
さらに、生理に大きく関係するホルモンバランスの調整も、寝ている間におこなわれています。

毎日少なくとも6時間は睡眠時間を確保するようにしましょう。可能なら、8時間程度を確保するのが望ましいですね。
また、『就寝1時間前から照明の明度を落とす』『ホットミルクを飲む』などで睡眠の質を高めるのもおすすめですよ。
まとめ:ホットヨガでの生理の早まりに過度な心配は不要
今回は、ホットヨガと生理周期との関係についてお話ししてまいりました。
簡単にまとめると、『ホットヨガで生理周期が早まることは比較的よくあることであり、過度な心配は不要』ということですね。
ほとんどの方が、数ヶ月以内に自然と改善されています。
ただ、生理周期が早まったために貧血状態になってしまったという場合など、無理をしてホットヨガを続けると改善までに時間がかかってしまうこともあります。
体調が少しでも悪いと感じたときには、身体への負担が大きいホットヨガのレッスンはおやすみしてください。
『自己判断だとやっぱり心配』という方は、インストラクターに相談するなどし、早い段階で今後どのように進めていけばよいのかを決めるのが良いですね。
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